*放送後記*
今日は、ニセコエリアの2か所から
中継をお届けしました!
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★ニセコ鉄道遺産群★
JRニセコ駅のニセコ大橋側隣接地に、
7月2日、オープンしたばかりの新しいスポットです。
ニセコ鉄道遺産群には、3つの鉄道遺産が並んでいます。
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「転車台」とは、一方向にしか進めない機関車の
方向転換をするための設備。
この大きな橋のようなものに機関車を乗せて、
ぐるっと180度回転することで機関車の向きを変えます。
この転車台は、1989年に新得町から移設されました。
「C62」というSLが1990年から
ニセコ駅と小樽駅の間を運行することになり、
方向転換のために設置されました。
実際にこの場所で働いていた転車台です。
1995年にSLの運行が中止された後は放置されていましたが、
有島記念館の学芸員さんやボランティアの方の手により、
現在は手動でも電動でも回転できるようになっています。
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110年以上前に作られた、日本で最初の国産蒸気機関車です。
9643は2017年にニセコにやってきました。
ニセコに来る前は、サッポロビール園に
長らく展示されていましたが、
ビール園の改修に伴い、取り壊されそうになっていたそうです。
そんな中ご縁があって、はるばるニセコにやってきました。
この車両自体は函館本線山線を
走っていたことはありませんが、
勾配に強い機関車ということで、同じ形のものが
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1988年、千歳空港から札幌圏を回り、ニセコ地域へ
スキーをしに来るお客様を乗せるリゾート列車として作られました。
戦後、北海道内のJR工場で初めて作られた車両です。
豪雪地帯で勾配の多いニセコを走るために、
車体を低くし、強力なエンジンが使われました。
また、雪がつかないような滑らかなフォルムになっており、
ニセコの自然に対応した唯一無二の車両です。
2017年の引退後、解体の危機を迎えましたが、
ニセコ町鉄道文化協会のクラウドファンディングにより
この場所での保存が決まりました。
これから9月末ごろまでは、金、土、日の10時頃~19時頃、
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そんな3つの鉄道遺産が集まった「ニセコ鉄道遺産群」。
実はこの場所自体も、ニセコの鉄道の歴史において重要な場所。
この場所は、昭和10年代から20年代後半まで
真狩までを結んでいた「植民軌道真狩線狩太停留所」の跡地です。
植民軌道というのは、開拓地に人や物を運ぶために作られた軌道。
当時はこの辺りのあちこちで作られた農産物が
植民軌道で運ばれてきて、この場所で国鉄に積みかえられ
本州まで運ばれていたんだとか。
ニセコ駅前の倉庫群は、その際に農作物を保管するのに
使われていたそうです。
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古くから農業のまちとして、そして時代とともに
観光業も発展してきたニセコ。
こうして鉄道遺産から歴史を紐解くと、
ニセコが現在の姿になるまでに
鉄道が大きな役割を果たしてきたことが感じられます。
この先ニセコがどんなまちになるのか、
どんなまちにしていきたいのか、
このニセコ鉄道遺産群でニセコの足跡を振り返りながら、
思いを巡らせてみるのはいかがでしょうか?
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★cafe crepe riz(カフェ クレープ リ)★
9時台は、JR倶知安駅前にあるお店「cafe crepe riz」へ。
cafe crepe rizは、蘭越町の米農家である木村さんが
今年3月にオープンしたクレープ屋さんです。
自家農園さんの「ゆめぴりか」の米粉を使っているという
珍しいクレープを販売しています。
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駅前通りに面し、黄色い木枠の扉が目を引くお店。
木村さんご自身が内装を手掛けたそうで、
はじめにレジカウンターで注文とお会計を済ませ、
ひとつひとつ丁寧に焼き上げられるクレープの完成を待ちます。
店内には2人掛けの席が2つと、
6人掛けの席が1つありますので、
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cafe crepe rizでは、なんと今日からメニューが増えています!
これまでのフルーツやクリームを使った甘いクレープに加えて、
お食事系のフードクレープが新登場。
お昼ごはんとしても楽しめそうです。
私は先日、「いちごカスタード生クリーム」をいただいて、
とっても薄い生地なのに、パリパリとモチモチ、
2層の食感があるんです!
そして中には生のいちごがたっっっぷり♡
ちゃんと下の方までいちごが詰まっていて、
次から次へといちごが出てきます。
それだけボリューミーだけれど、
クリームの甘さが程よいのでもたれず、
最後までペロッと食べちゃいました(^^♪
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クレープのほか、こだわりのお茶や
テイクアウトもできますので、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください!
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「cafe crepe riz」
住所:倶知安町南一条西三丁目1-1-2
営業時間:11:00~18:30
定休日:月、火曜日