Brand New Saturday 2020.12.05

*放送後記*

今日の”Brand New Saturday”中継コーナーは、

ニセコ町内2か所からお届けしました!

★ニセコ中央倉庫群★

朝の時間は、ニセコバスの運転手さんが

今日使うバスの準備をされており、

あたりにエンジンの音が響いていました。

ニセコ中央倉庫群は、昭和初期の遺産である

倉庫跡を活用した施設です。

大賞から昭和にかけて、このあたりは

羊蹄山麓の農産物を集めておいておくため、

たくさんの石造り倉庫やでんぷん工場などが

建ち並んでいました。

時代が移り変わり空き倉庫となったその場所を

歴史的建造物として保存し、

地域活性化の拠点とするため

2016年にリニューアルされました。

真っ赤な色が特徴的な倉庫群の屋根にも

今週降った雪が積もりました。

時折、三角屋根を滑ってきた雪が

ドスンと地面に落ちていきます。ニセコバス本社営業所と雪山

***

そんな中央倉庫群の向かいには、先月

ニセコエクスプレスの車両が運ばれてきました。ニセコエクスプレス

ニセコエクスプレスは、1988年、

空港や札幌方面とニセコを結ぶリゾート列車として

戦後初めて北海道のJR工場で作られた列車です。

29年間にわたり多くの方に利用され、

2011年11月にラストランを終えました。

当初は3両すべてが解体される予定でしたが、

去年、ニセコ町鉄道文化協会によって

クラウドファンディングが行われ、

先頭車両のみですが、里帰りが実現しました。

ニセコエクスプレスの運転席部分には

大きなガラス窓が使われており、

ニセコの豪雪が積もると割れてしまうんだそうです。

そのため、ニセコエクスプレスが停められている横には

現在急ピッチで車庫の建設が行われています。建設中のニセコエクスプレスの車庫

もうすぐ車庫が完成すると、ニセコエクスプレスは

車庫の中でひと冬を過ごし、

来年春にお披露目予定です。

ニセコ駅の周りがますますにぎやかになるのが、

今から楽しみですね。

***

★ニセコ大橋★ニセコ大橋

8時台は、ニセコ中央倉庫群から

ほとんど垂直に上方向へ移動し、ニセコ大橋へ。

ニセコ大橋は、1994年に完成した新しい橋。

ニセコの市街地からスキー場の方へ向かうのに、

ニセコ大橋ができる前は、ニセコ駅まで降りてきて

芙蓉橋を通るルートを通っていたそうです。

これだと道幅が狭く、購買やカーブもあって

大型バスなどが通れないことから、

ニセコ町の市街地と昆布温泉、ニセコアンヌプリスキー場を

最短で安全に早く結ぶ「夢のかけ橋」として

ニセコ大橋が誕生しました。

普段は車でサーっと通り過ぎてしまうことが多い

ニセコ大橋ですが、

橋の欄干近くから下を見下ろすと

とても良い眺めが広がっています。

北側にはニセコアンヌプリ、東側には羊蹄山を望み、

もう少し視線を落とすと本通地区の街並みが見えます。

新しく建設されているニセコ町役場の庁舎も

上の方が見えていました!

そして眼下に広がるのは、ニセコ駅のある中央地区。

土曜の朝、少しずつ町が動き出している様子がわかり

ジオラマのようでした。

尻別川沿いでは、木の枝の1本1本に雪が積もり、

水鳥が泳いでいてまるで水墨画のようでした。

普段何気なく通っているニセコ大橋ですが、

意外とニセコ町内の絶景ポイントのひとつですね。ニセコ大橋からニセコアンヌプリ側の景色

ニセコ大橋から羊蹄山側の景色***

今日は町内2か所から雪景色をご紹介しました。

今週一気に雪が積もって、

町内のどこもかしこも、先週までとは

全く違った景色が広がっています。

12月最初の週末、新しい発見をしに

外に飛び出してみては?