*放送後記*
今日の”Brand New Saturday”中継コーナーは、
ニセコ町内2か所からお届けしました!
★ニセコ中央倉庫群★
朝の時間は、ニセコバスの運転手さんが
今日使うバスの準備をされており、
あたりにエンジンの音が響いていました。
ニセコ中央倉庫群は、昭和初期の遺産である
倉庫跡を活用した施設です。
大賞から昭和にかけて、このあたりは
羊蹄山麓の農産物を集めておいておくため、
たくさんの石造り倉庫やでんぷん工場などが
建ち並んでいました。
時代が移り変わり空き倉庫となったその場所を
歴史的建造物として保存し、
地域活性化の拠点とするため
2016年にリニューアルされました。
真っ赤な色が特徴的な倉庫群の屋根にも
今週降った雪が積もりました。
時折、三角屋根を滑ってきた雪が
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そんな中央倉庫群の向かいには、先月
ニセコエクスプレスは、1988年、
空港や札幌方面とニセコを結ぶリゾート列車として
戦後初めて北海道のJR工場で作られた列車です。
29年間にわたり多くの方に利用され、
2011年11月にラストランを終えました。
当初は3両すべてが解体される予定でしたが、
去年、ニセコ町鉄道文化協会によって
クラウドファンディングが行われ、
先頭車両のみですが、里帰りが実現しました。
ニセコエクスプレスの運転席部分には
大きなガラス窓が使われており、
ニセコの豪雪が積もると割れてしまうんだそうです。
そのため、ニセコエクスプレスが停められている横には
もうすぐ車庫が完成すると、ニセコエクスプレスは
車庫の中でひと冬を過ごし、
来年春にお披露目予定です。
ニセコ駅の周りがますますにぎやかになるのが、
今から楽しみですね。
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8時台は、ニセコ中央倉庫群から
ほとんど垂直に上方向へ移動し、ニセコ大橋へ。
ニセコ大橋は、1994年に完成した新しい橋。
ニセコの市街地からスキー場の方へ向かうのに、
ニセコ大橋ができる前は、ニセコ駅まで降りてきて
芙蓉橋を通るルートを通っていたそうです。
これだと道幅が狭く、購買やカーブもあって
大型バスなどが通れないことから、
ニセコ町の市街地と昆布温泉、ニセコアンヌプリスキー場を
最短で安全に早く結ぶ「夢のかけ橋」として
ニセコ大橋が誕生しました。
普段は車でサーっと通り過ぎてしまうことが多い
ニセコ大橋ですが、
橋の欄干近くから下を見下ろすと
とても良い眺めが広がっています。
北側にはニセコアンヌプリ、東側には羊蹄山を望み、
もう少し視線を落とすと本通地区の街並みが見えます。
新しく建設されているニセコ町役場の庁舎も
上の方が見えていました!
そして眼下に広がるのは、ニセコ駅のある中央地区。
土曜の朝、少しずつ町が動き出している様子がわかり
ジオラマのようでした。
尻別川沿いでは、木の枝の1本1本に雪が積もり、
水鳥が泳いでいてまるで水墨画のようでした。
普段何気なく通っているニセコ大橋ですが、
今日は町内2か所から雪景色をご紹介しました。
今週一気に雪が積もって、
町内のどこもかしこも、先週までとは
全く違った景色が広がっています。
12月最初の週末、新しい発見をしに
外に飛び出してみては?